傷病手当金とは?受給条件と手続きの基本

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はじめに

休職するとき会社の休職制度はあくまでも会社が定める休職期間中に会社に在籍することができるだけであり給与を得ることは基本的にはできず給与にて生活費などを賄うことはできません。そのため生活費を賄うための公的なサポート制度を理解しておくことが大切です。その代表が「傷病手当金」です。私も休職が決まったあとにこの制度があることを知り実際に申請して受給し生活費を賄うことができました。ここでは傷病手当金の仕組み・受給条件・手続きの基本・支給までの目安期間についてまとめます。


傷病手当金とは

傷病手当金とは業務外の病気やケガそして精神疾患(適応障害・うつ病など)で働けなくなった場合に給与の一部を補償してくれる公的制度です。健康保険に加入している人が対象で休職期間中に会社から給料が支給されないまたは大きく減ってしまう期間の生活を支えるためのものです。傷病手当金が支給される期間は同一の傷病について通算で最大1年6か月とされています。支給要件を満たしている限りこの1年6か月の範囲内で給付を受けることができます。

※補足すると傷病手当金の支給期間中であれば休職中だけでなく退職後であっても支給要件を満たしていれば受給し続けることができます。

私の場合は適応障害によるうつ症状で休職中にこの傷病手当金を受給しました。


受給条件

主な条件は以下の通りです。

  1. 健康保険に加入していること
    → 社会保険(健保組合、協会けんぽなど)加入者が対象です。
  2. 業務外の病気・ケガで働けない状態であること
    → 「環境の変化で体調を崩した」適応障害も対象になります。職場の環境変化でしたので職場理由と思ったこともありますが労災認定されないケースは傷病手当金の対象となりました。
  3. 連続して4日間(待期期間)仕事に就けなかったこと
    → これを「待期期間」と言い、支給対象には含まれません。
  4. 給与が支給されない期間であること
    → 有給休暇消化中は支給されないケースが多いです。

支給額の目安

傷病手当金は、標準報酬日額の約3分の2が目安です。私の場合月給ベースで計算すると給与の7割前後の金額が支給されました。

  • 支給期間:最長1年6か月
  • 支給日:原則休職開始日から支給されますが手続き上の関係で遅れることがあります。

申請の流れ(基本)

私が申請したときの流れは以下の通りです。

  1. 診断書を取得
    • 医師に「休養が必要」と診断してもらい診断書を発行してもらいます。
  2. 会社に休職届と診断書を提出
    • 提出後の手続きの準備は会社が手続きを代行してくれる場合がほとんどです。私の場合は会社が書類等の準備と会社の記入が必要な箇所を記入してもらい手続きを進めてもらいました。
  3. 健康保険組合に提出
    • 申請書類(傷病手当金申請書)と診断書を添付して提出します。
  4. 支給決定通知の受領
    • 書類が受理され支給金額が決定されます。

支給までの目安期間

私の場合書類を提出してから約3週間〜1か月で初回の支給がありました。組合や状況によって異なるため余裕を持って申請することをおすすめします。


注意点

  • 遡っての申請も可能ですが、必要書類(医師の書類・会社の書類)が揃うまで時間がかかることも多いため、早めに手続きしておくと安心です。
  • 診断書の内容が不十分だと申請が差し戻されることがあります。
    • 休養が必要である理由
    • 働けない状態であることの明確な記載
    • 発症日・初診日は判断に使われやすいため医師にしっかりと記載してもらうことが重要です。
  • 有給休暇中は原則支給されないことが多いため休職開始日との兼ね合いに注意しましょう。
  • 傷病手当金の申請は毎月必ず出す必要はありません。支給申請書には医師の証明が必要で診断書代(3,000〜円程度)が毎回かかるため生活費とのバランスを考えながら
    • 2ヶ月に1回
    • 3ヶ月に1回
    • 病院によっては半年ごとなど、まとめて申請することも可能です(※労務不能期間が証明できることが前提)。

復職後の後日談となりますが同僚が傷病手当金を申請した際に診断書の内容が不十分で困ったと聞きました。私の通った心療内科は慣れていたこともあり自分から診断書の内容について言うことはありませんでした。それが当たり前だと思っていましたが同僚の話を聞いて病院次第で話は変わりそうだと考え方が変わりましたので受け取った診断書の内容が休職のために記載されたかは良く確認することはとても大事です。


読者へのメッセージ

傷病手当金は休職期間中の生活を支える心強い制度です。条件を満たしていればしっかり受給し生活を支えることで病気と向き合うことができるので活用することが賢明です。

次回の記事では私が実際に傷病手当金を申請した体験談と会社の対応受給までの流れについて具体的に紹介します。


休職・傷病手当金体験記シリーズ

このブログは、以下の 2 つの軸で構成しています。

  • 【実体験シリーズ(全11話)】
     休職を決めた理由から診断書取得・休職報告・回復のプロセス復職後までの流れを時系列でまとめた体験記。
  • 【制度ガイド】
     休職中に実際に利用した、
     傷病手当金・自立支援医療受給者証・GLTD(団体長期障害所得補償保険)・社会保険・税金
     などお金と制度のしくみを分かりやすく整理した解説記事。

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