はじめに
休職中私は「傷病手当金」に加えて GLTD(団体長期障害所得補償保険) からの補償も併用しました。GLTDについては入社時や年度更新のタイミングで会社から説明があり
- 1階建(基本補償)…会社負担、全社員が自動加入
- 2階建(上乗せ補償)…個人の任意加入
という仕組みでした。私は2階建には加入していなかったものの、1階建の基本補償に加入していたため休職時に利用できました。ただ、事前に内容を深く理解していたわけではなく実際に使ってみて初めて制度のありがたみを実感したというのが正直なところです。
この記事では
- GLTDがどんな制度か
- 差額補償型と上乗せ型の違い
- 月給40万円を例にした金額イメージ
- 私が実際に受けて感じたメリット
を分かりやすく整理していきます。
GLTD(団体長期障害所得補償保険)とは?
GLTD(Group Long Term Disability)は病気やケガで長期間働けなくなった場合に収入の一部を補償する企業の福利厚生制度です。
一般的な特徴
- 企業が団体契約しており社員は自動加入または任意加入
- 基本保証(1階建)は全員加入、さらに任意保証(2階建)などの構造が多い
- 傷病手当金と併用できる
- 「傷病手当金を受給中」のGLTDには「差額補償」と「上乗せ補償」の2種類がある
- 私の会社の契約では傷病手当金を受給していない、もしくは受給後は標準報酬日額の80%でした
- 契約内容によっては退職後も保証される
- 「傷病手当金を受給中」のGLTDには「差額補償」と「上乗せ補償」の2種類がある
- 補償率(何%補償されるか)は企業の契約次第
「傷病手当金を受給中」のGLTDで多くの企業では以下どちらかのタイプになります。私の会社は上乗せ保証でした。差額保証については受給する際に調べた範囲で記載しています。
① 差額補償型
「給与○% − 傷病手当金」= GLTD支給額という仕組みです
例:給与の80%補償だと
傷病手当金で2/3(約66%)が出る → GLTDは80%ー66%で14%が支給されます。
② 上乗せ補償型
傷病手当金とは別に 一定割合がそのまま追加で支給される仕組みです。私の会社の場合標準報酬月額の最大27%が上乗せで支給でした。差額調整がないため受給額が分かりやすく支給額も上乗せのため精神的な安心が大きいタイプです。
私の会社の場合
私の会社の1階建GLTDは「上乗せ型」で
標準報酬月額の最大27%が、傷病手当金とは別に支給される仕組み
でした。この時点でかなり手厚い福利厚生です。
GLTDを申請したきっかけ
傷病手当金の申請を進めていたとき労務担当者から「基本保証に加入していますのでGLTDも申請できますよ」と案内され改めて制度の存在を思い出しました。「使えるものは使っておこう」という気持ちもあり申請してみることにしました。
申請から支給までの流れ
私の場合、申請の流れは次の通りです
- 人事部へ申請の意思を伝える
- 保険会社の申請書類を受け取る
- 医師の診断書と会社証明を添付
- 保険会社の審査(約1か月)
- 支給開始
全体として 約1.5か月でした。
上乗せ型の月給40万円の場合の受給額イメージ
わかりやすいように標準報酬月額40万円で傷病手当金とGLTDの支給額の計算をします。
■ ① 傷病手当金(健康保険)
標準報酬日額
40万円 ÷ 30 = 13,333円
1日あたりの傷病手当金
13,333 × 2/3 ≒ 8,888円
30日換算
8,888 × 30 = 約26.6万円
➡ 傷病手当金は約26.6万円支給されます
■ ② GLTD(上乗せ型:標準報酬月額の27%)
40万円 × 27% = 108,000円
➡ 10.8万円が そのまま追加で支給されます
■ 結果:毎月の受給額
| 制度 | 月額 |
|---|---|
| 傷病手当金 | 約26.6万円 |
| GLTD(上乗せ) | 約10.8万円 |
| 合計 | 約37.4万円/月 |
上乗せ方の場合休職中でもほぼ通常に近い収入が確保できる レベルです。これは福利厚生として非常に強力です。
私が実際にGLTDを受けて感じたメリット
✔ 経済的不安が大幅に減った
傷病手当金だけだと「2/3」になるため減収が気になるがGLTDのおかげで生活の見通しが立ちました。
✔ 回復に集中できた
お金の不安が減るだけで精神的な余裕が全く違います。
✔ 復職への焦りが和らぐ
「早く戻らなきゃ」というプレッシャーが軽減され適切な治療・休養に専念できました。
GLTDを使う前に確認しておきたいこと
企業ごとに補償内容はかなり違うため以下を確認してください
- 自分が加入しているのは差額補償型か?上乗せ型か?
- 補償率(何%補償されるか)
- 1階建・2階建どちらに加入しているか
- 支給条件(待機期間・必要書類など)
- 傷病手当金との組み合わせ方
私は休職中に初めてこの制度を深く理解しましたがもっと早く把握しておけば安心感は大きく違ったと思います。
まとめ:GLTDは長期休職に備える強い味方
- GLTDには 差額補償型 と 上乗せ補償型 がある
- あなたの会社は 上乗せ型(27%追加) で非常に手厚い
- 月給40万円なら 傷病手当金26.6万 + GLTD10.8万 で 約37.4万円
- 長期休職の不安を大きく軽減してくれる制度
- 制度の内容は企業ごとに全く異なるため必ず確認が必要
休職は不安が大きい期間ですが使える制度を知っているだけで
「安心して療養に専念できる」 ことができます。GLTDはそのための大きな支えになる制度だと実際に利用して感じました。
休職・傷病手当金体験記シリーズ
このブログは、以下の 2 つの軸で構成しています。
- 【実体験シリーズ(全11話)】
休職を決めた理由から診断書取得・休職報告・回復のプロセス復職後までの流れを時系列でまとめた体験記。 - 【制度ガイド】
休職中に実際に利用した、
傷病手当金・自立支援医療受給者証・GLTD(団体長期障害所得補償保険)・社会保険・税金
などお金と制度のしくみを分かりやすく整理した解説記事。
実体験と制度の両面から「安心して休むための情報」をまとめています。