会社への休職報告と産業医面談の実際

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はじめに

この記事では、私が「適応障害からくるうつ症状」で会社に報告し休職を決めたあと休職してから産業医面談を受けるまでの流れを体験談としてまとめました。診断書をもらったあと、「会社にはどう伝えるべき?」「産業医との面談って何を話すの?」と不安になる人も多いと思います。私もまさにその一人でした。実際にやってみて感じたポイントを正直に書いていきます。


診断書をもらったらまずは上司に報告

診断書を受け取ったあと最初に行うのは直属の上司への報告です。私の場合は出勤が難しかったため社内でのコミュニケーションで使われているチャットツールのDM(ダイレクトメッセージ)で以下のように簡潔に伝えました。

お疲れ様です。医師から「適応障害によるうつ症状」と診断され、一定期間の休養が必要との指示を受けました。診断書を添付いたします。今後の手続きについてご相談させてください。

病名は伏せても構いませんが、「医師の指示で休養が必要」と明確に伝えることが重要です。上司からは「まずはゆっくり休んで、人事にはこちらから伝えておく」と言ってもらえ少し肩の力が抜けました。


会社の人事・労務担当へ診断書を提出

上司への報告後人事部門や労務担当者へ診断書を提出します。
私の会社では上司が人事に連絡を入れてくれその後に人事の労務担当者から「休職の正式手続き」について案内を受けました。

このとき説明されたのは、主に以下の内容でした。

  • 会社が定めている休職期間
    • 私の会社は勤続年数により休職期間が違いました
  • 休職期間中の給与や傷病手当金の扱い
    • 私の会社は休職期間中は給与はありませんでした
  • 社会保険の継続
    • 毎月郵送で請求書が送ってもらい指定された口座に支払う形を取らせてもらいました
  • 復職時の流れ
    • 復職が出来そうになったところから復職に向けたカリキュラムがあり段階を踏んで復職をすることを説明されました

メンタルがしんどい時の案内だったため大変でしたが「いまは手続きよりも体調の回復を優先して」と言われて安心したのを覚えています。


産業医面談の案内が届く

診断書を提出し休職してから数日後会社から産業医面談の案内が届きました。産業医面談についての日時や面談方法の調整は人事労務担当とメールで行いました。「形式的な面談なのかな?」と思っていましたが実際は今後の治療と休養の方向性を共有し復職の可否を判定するための大切な時間でした。


産業医との面談で話したことと感じたこと

面談は30分ほどでオンラインで実施されました。最初に自己紹介され有名な大学の先生をされていることなどを伺いました。話を聞く限り産業医を本業でしてるのではなく副業で行われているようでした。産業医は従業員側の立場ではなくあくまでも会社側の方であり最終的に会社に対して「働けるかどうか」を判断する立場にあります。そのため良く見せようと構えてしまう気持ちは否定できませんし休職に至るまでの理由によっては感情的になることもあるかもしれません。しかしどういう立場の方かや敵か味方かなどで考えるのではなく中立的に状況を整理してくれる存在と考えるとよいでしょう。

質問や会話した内容は主に次の通りです。

  • 生活のリズムや食生活など日常生活全般
    • 現在の体調や睡眠の様子
  • 医師からの診断内容・治療方針
    • 今後の通院計画

復職を検討しはじめてからは上に加え次が加わりました。

  • 通院の状況
  • 掛かり付けの主治医の判断内容
  • 今の仕事に戻ることへの不安

私は正直に「仕事のことを考えるだけで動悸がする」「不安な気持ちになる」と話しました。すると産業医から

「まずは回復を最優先にしましょう。焦らず少しずつで大丈夫です」

と穏やかに言われ少しほっとしました。


面談後に会社から届いた案内

産業医面談を終えると会社から正式に休職開始日と手続きの流れが通知されました。
私のケースでは以下のスケジュールでした。

  • ○月○日 診断書提出
  • ○月○日 産業医面談
  • ○月○日 休職開始(正式休職)

この後は傷病手当金の申請診断書の提出(1〜2ヶ月ごと)産業医との定期面談(1〜2ヶ月ごと) が続きます。なお私の場合は休職開始までに有給休暇を消化することができませんでした。長期の休職になる場合年をまたぐことで有給休暇が消滅してしまうケースもあります。また有給を消化する期間は給与が支給されるため休職開始日を後ろ倒しにできるというメリットもあります。ただし有給休暇の扱いは会社ごとの就業規則や運用ルールによって大きく異なります。休職前に有給を使えるかどうかどのタイミングまで使えるのかは会社によって違うため不明点があれば早めに労務担当へ確認しておくことをおすすめします。


注意点①:感情的にならない準備をしておく

会社への報告や面談はどうしても不安や緊張が伴います。私も最初の連絡を送るとき何度も文面を直してはため息をつきました。また休職に至る事情によっては感情的になってしまうこともあると思います。私も適応障害が発生した理由は仕事にあると思うところもあり複雑な心境でした。ただ感情よりも休職に向けた「手続き」として淡々と進める意識を持つと少し気持ちが楽になります。会社は休職と言う「あなたを守るための制度」を用意しているという視点で捉えるのがポイントです。


注意点②:産業医には「良く見せよう」としない

面談では「もう大丈夫です」と言いたくなる瞬間もあるかもしれません。でも通っている心療内科の医師と進めている治療の内容を正確に伝え本音を話すことが一番の近道です。産業医はあくまで会社側の方です。どうしても隠したり良く見せようと思ってしまうところはあると思います。しかし状況を正確に伝えることが休職やその後のサポートを受けるうえで非常に大切です。「少し話しただけで涙が出る」「眠れない」といった状態があれば隠さずに正直に伝えましょう。特に半年以上休職が続く場合は継続的に産業医と面談をすることになります。前回からどう変わったかなどを話していきますので正直に話すのが大事です。


読者へのメッセージ

会社への報告も産業医面談も最初はとても勇気がいります。しかし一歩ずつ進めることで「自分を守り回復するための土台」が少しずつ整っていきます。私も最初は何もわからず怖かったですが結果的に「産業医に話すことで会社にきちんと状況が伝わり話ができてよかった」と心から思いました。次回の記事では休職期間中の過ごし方と焦りを感じたときの対処法についてお話しします。対処法についてお話しします。


休職・傷病手当金体験記シリーズ

このブログは、以下の 2 つの軸で構成しています。

  • 【実体験シリーズ(全11話)】
     休職を決めた理由から診断書取得・休職報告・回復のプロセス復職後までの流れを時系列でまとめた体験記。
  • 【制度ガイド】
     休職中に実際に利用した、
     傷病手当金・自立支援医療受給者証・GLTD(団体長期障害所得補償保険)・社会保険・税金
     などお金と制度のしくみを分かりやすく整理した解説記事。

実体験と制度の両面から「安心して休むための情報」をまとめています。