はじめに
この記事では、私が「適応障害からくるうつ症状」と診断され、休職を決意するまでの体験をまとめています。一大プロジェクトをやり切った達成感の直後の配置転換をきっかけに心身のバランスを崩していった経緯をありのままに書きました。
この体験を書こうと思ったのは、同じように悩んでいる方に「一度立ち止まっても大丈夫」と伝えたいからです。同じように「環境の変化で体調を崩した」方に、無理をせず休む選択肢もあると伝えたいと思います。今は無事復職し仕事のパフォーマンスもこれまで以上に出せプライベートも充実しています。あの時心療内科に行き休職をしたことは正しかったと思っています。
プロジェクトをやり切ったあとの心境
もともと仕事は好きで忙しくてもやりがいを感じていました。当時私は会社員として大規模なプロジェクトの中心メンバーとして走り続けていました。納期も厳しくプレッシャーも大きい仕事でしたが、なんとか無事に完了。チームで最後までやり遂げたときは、心の底から「終わった」と感じました。しかしその直後に「新しいプロジェクトへの配置転換」が決まりました。これまでの成果が評価され社内で横断的に集まったメンバーでの一大プロジェクトでリーダーとして抜擢され役割もチームも変わり業務内容だけでなくプロジェクト組織がそれまでとまったく違い休む間もなく新しい環境に放り込まれたことで心と体の切り替えができませんでした。
違和感の始まり
最初はただの疲れだと思っていました。けれども次第に以下のような変化が現れ始めました。
- 朝起きるのが辛く出勤の支度ができず時間ギリギリになる
- 通勤電車に乗るのが辛い
- 会議中に頭が真っ白になる
- プロジェクトメンバーの誰かと話すだけで極端に疲れる
- 夜寝付けない
それでも「新しい環境で成果を出さなければ」と自分を追い込み
休みの日も資料を作ったり上司に報告メールを送ったりしていました。
「頑張らなきゃ」と思うほど崩れていく
今振り返るとこの時期が限界のサインでした。周囲からは「頼りにしてる」と言われ、自分でも頑張らなきゃという気持ちが止められませんでした。しかし次第に集中力が続かず朝の通勤電車が辛くなり夜も眠れなくなりました。
医師に相談してわかったこと
意を決して心療内科を受診しました。初診ではこれまでの勤務状況や睡眠、食欲などを丁寧に聞かれました。最初は話すのも辛かったのですが医師が根気良く傾聴してくれたことで原因となるストレスについても話せたことを覚えています。
診断:「適応障害からくるうつ症状」
医師から告げられた診断は「適応障害からくるうつ症状」。
「大きなストレス要因(=環境変化)に心が対応しきれなくなっている状態です」と言われた瞬間、ようやく自分の状態を客観的に受け止められました。あのとき「自分が弱いのではなく環境の変化に体が反応している」と理解できたことが救いでした。
休むことは逃げじゃなかった
医師からは「しばらく仕事を離れて休養しましょう」と勧められました。最初は罪悪感が強く「休んだら評価が下がる」と思っていましたがいま振り返ると、あのとき休職を決断したのは正しかったと感じます。休むことは逃げではなく人生を立て直すための大切な選択肢です。
読者へのメッセージ
もしあなたも私と同じように「もう無理かもしれない」と感じているなら一度立ち止まって自分の心と体に耳を傾けてください。適応障害やうつ症状は恥ずかしいことでも甘えでもありません。会社で用意された休職制度などを使い休むことで回復できるケースは多いのです。
次回の記事では、診断書をもらうまでの流れと注意点について具体的に紹介します。
休職・傷病手当金体験記シリーズ
このブログは、以下の 2 つの軸で構成しています。
- 【実体験シリーズ(全11話)】
休職を決めた理由から診断書取得・休職報告・回復のプロセス復職後までの流れを時系列でまとめた体験記。 - 【制度ガイド】
休職中に実際に利用した、
傷病手当金・自立支援医療受給者証・GLTD(団体長期障害所得補償保険)・社会保険・税金
などお金と制度のしくみを分かりやすく整理した解説記事。
実体験と制度の両面から「安心して休むための情報」をまとめています。
